見える化でわかる 開発段階の製品原価管理
はじめにより抜粋
内容紹介
正誤表
日刊工業新聞社
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はじめにより抜粋
1970年代、若者に人気のあったオーディオ製品は重厚長大な「ラジカセ」であった。ラジオとカセットテープを合体させたラジカセは、日本発のヒット製品である。
時代は2010年、音源はアナログからデジタルに代わり、オーディオ製品は軽薄短小な携帯型プレイヤーが全盛である。
日本経済新聞社が毎年行っている「日経ヒット商品番付」で、2005年に「iPod&iTunes」が東の横綱になって以来、携帯型プレイヤーといえばアップル社の製品を思い浮かべてしまうのは、私だけであろうか。
『最近、世界的にヒットした日本発の製品は何ですか?』と質問されたらあなたはどんな製品を思い浮かべるだろう。
徹夜の行列ができるのは、アップル社の製品、スウェーデンのH&Mなど低価格でファッション性のある衣料品などいずれも海外発の製品が多いようである。
「日本発のヒット製品を生み出す」などと大上段に構えるつもりはないが、やはり、価格のメリット、時間のメリットなど顧客の持っている価値を向上させた製品がヒットするのである。顧客に価格のメリットを感じさせるには、製品の開発段階における原価管理がキーポイントになる。
内容紹介
第1章 製品の付加価値とライフサイクルコストを見える化する
1-1 付加価値の高い製品を開発する
1-2 顧客が価値を感じる製品とは
1-3 顧客要求を掴み製品仕様に組み込む
1-4 他社にない技術力で付加価値を高める
1-5 コアになる技術を構築する
1-6 高付加価値製品の設計・開発手順を標準化する
1-7 製品原価はライフサイクルで考える
1-8 どれくらいライフサイクルコストは低減できるか
1-9 ばらつきを減らせば取得コストは低減する
1-10 所有者コストが安いと顧客は反応する
コラム(1) 建築物のライフサイクルコストを見える化する
第2章 原価企画で出図前の原価を管理する
2-1 ライフサイクルコストの管理は原価企画で実践する
2-2 原価企画の業務内容を整理する
2-3 目標売価から原価を作り込む原価企画の考え方と進め方
2-4 売価を決定する要素を見える化する
2-5 利益率はどのようにして決まるか
2-6 原価企画で必要な見積原価のレベル
2-7 原価企画で必要なデータベースを整備する
2-8 コストダウンの方向性を見える化する
2-9 目標利益を満たし達成可能な製品の目標原価を設定する
2-10 目標原価をユニットや部品に割り付ける
2-11 出図前のコストダウン成果を評価する
コラム(2) 利益はどれくらいあるの
第3章 製品の適正機能を追究して原価を作り込む
3-1 顧客の要求を図面に作り込む
3-2 VEはコストダウンの大きな武器
3-3 VEの進め方
3-4 製品の目的とする機能が見えているか
3-5 製品機能を数値で評価する
3-6 製品機能を原価で見える化する
3-7 価値ある機能にお金をかける
3-8 固定概念を打破してアイデア発想する
3-9 アイデアをブラッシュアップする
3-10 アイデアを多方面から発想する
3-11 TRIZでアイデアの技術的矛盾を解決する
3-12 科学的効果や法則を活用する
3-13 TRIZを活用したアイデア発想
コラム(3) ねごろ感は平均値
第4章 製品の適正品質を追究して原価を作り込む
4-1 品質を上げるとコストアップになる誤解
4-2 予防コストを充実させ失敗コストを減らす
4-3 適正品質追究の進め方
4-4 パラメータ設計でアイデアを効率的に検証する
4-5 機能をばらつかせる要因は何か
4-6 特性要因図で制御因子と誤差因子を見える化する
4-7 QC7つ道具をうまく活用する
4-8 効率のよい実験を立案する
4-9 実験データを効率よく解読する
4-10 ばらつきの少ない最適条件をみつける
4-11 最適条件は常に再現するか
4-12 最適条件の追究を実践する
コラム(4)弁慶の7つ道具と新QC7つ道具
第5章 製品のばらつきを低減すると原価は激減する
5-1 コストダウンの方向を掴む
5-2 コスコストダウン施策を見える化する
5-3 製品設計段階でどれくらい原価コストが下がるかが分かる
5-4 材料費に含まれる技術歩留ロスのコストダウン
5-5 材料費に含まれる補助機能のコストダウン
5-6 材料費に含まれる基本機能と補助機能のロス
5-7 1級品と2級品の適用を原価で判定する
5-8 原価を考慮して図面交差を決定する
5-9 最適なコストダウン技術で目標原価を達成する
5-10 生産設計段階でどれくらい原価コストが下がるかが分かる
コラム(5) 「得たものや効果」と「価格」のバランス
第6章 CAx(D、E、T、M)で原価を作り込む
6-1 究極の製品設計は試作レス
6-2 デジタルの世界でのもの作り
6-3 コンピュータ内で試作品を作る
6-4 コンピュータ内で実験を実施する
6-5 CAEを活用して機能をシミュレーションする
6-6 コンピュータ内で最適モデルを作る
6-7 最適モデルを試作して手戻りをゼロにする
6-8 CAD見積で最適コストを作り込む
6-9 CADシステムに見積機能を追加する
6-10 CAD見積システムに必要なデータベース
コラム(6) 見た目にだまされるな
第7章 標準化による設計・開発費のコストダウン
7-1 人により異なる標準の4段階を整理する
7-2 標準化するとなぜコストダウンか
7-3 汎用技術の組み合わせで原価を作り込む
7-4 製品の標準化と作業の標準化は異なる
7-5 顧客の要求で変わる部品と変わらない部品
7-6 事前に良い機能の部品を選定し統一する
7-7 変動する部分を固定化する
7-8 部品の組み合わせでユニットを設計する
7-9 変動のさせ方をルール化する
7-10 1つの部品がカバーする範囲を見直す
7-11 類似部品を分類する
7-12 標準化の効果を金額で評価する
7-13 設計・開発リードタイムも短縮する
7-14 技術情報を共有化する
コラム(7) 身近にある標準数
第8章 製品原価と環境にもやさしいもの作りに向けて
8-1 環境保全はコストアップになるのか
8-2 自然界にはムダがない
8-3 環境問題解決へのアプローチ
8-4 モノからサービスへ価値を転換する
8-5 リサイクル品を受け入れ再生する逆工場
8-6 分解しやすい製品は組み立てやすい
8-7 逆工場を実現するための課題は何か
8-8 リユース品の品質を保証する
8-9 原価計算はライフサイクルで考える
正誤表
特にありません。