OGAWA−Tei
最近観た映画(2004年)


タイトル 監督/主演 製作

/国
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ぼくらの七日間戦争 菅原比呂志
宮沢りえ
佐野史郎
1988日本 宗田理氏原作。宮沢りえが中学1年生という設定だ。”拘束”と書くべき漢字のテストで、”校則”と間違えるコネタに笑ってしまった。中学生の反抗・反乱を描くがシビアな内容ではない。篭城作戦が現実離れしているところは、敢えてそうしているのだろうという気がする。15年ぽっちで、こうも状況が変わるものかと思ってしまう。
42

野獣死すべし 村川透
松田優作
鹿賀丈史
1980日本 大藪春彦氏の原作は高校生のときに読んだ。詳しくは覚えていないが、えらく格好いい主人公であったような気がする。この映画で、松田優作は”狂気”を演じている。殺人に快楽を感じる主人公は本当に怖い。従軍記者としての戦時体験が彼を狂わせたということらしい。
41
★★ パリ、テキサス ヴィム・ヴェンダース
ハリー・スタントン
ナスターシャ・キンスキー
1984
西独・仏
題名の”パリ”が曲者(ただし、アメリカから見たフランスという国の位置づけがわからないと示唆するものの実感はない)。少々、話が冗長な感じもするが、静かなイイ映画だと思う。父と子、母と子、父と母、そこに父の弟とその妻が絡むヒューマン・ドラマ。
40

リターナー 山崎貴
金城武
岸谷五朗
鈴木杏
2002日本 ありがちなSF映画だが、結構楽しめる。未来からリターンしてきた”ミリ”が”宮本さん”(金城)とコンビを組んで、溝口(岸谷)と戦うという構図。変てこな宇宙人が登場したり、と興ざめの部分もあるが、ラストのちょっとした”借りを返す”どんでん返しで帳消し。
39
★★★ マイケル・コリンズ ニール・ジョーダン
リーアム・ニーソン
ジュリア・ロバーツ
1996米・英・アイルランド ノンフィクション映画。イースター蜂起を経て、アイルランドが英国支配から脱する時、活躍した男を描く。1922年にアイルランド自由国を成立させ、それから1年も経たないうちに射殺された男。まだ、31歳だった。当時、敵対していたデ・ヴァレラは後の大統領となり、マイケル・コリンズへの追悼の言葉に、"at my expense”と添えている。
38
DOG STAR 瀬々敬久
豊川悦司
井川遥
2002日本 犬の化身(トヨエツ)が主人公だ。その犬は昔の飼い主(ハルカ)に会いたがっている。ここに、幽霊が登場し、アドバイスをする。移動動物園という”場”で二人は親密になる。。。で、どうなの? と思いつつ、眠り込んでしまった。きっと、あまり面白くなかったのだと思う(^ ^;
37
★★ 狂っちゃいないぜ! マイク・ニューウェル
ジョン・キューザック
ビリーボブ・ソーントン
ケイト・ブランシェット
1999米 航空管制官の仕事ぶりを描いているところは興味深い。ニューヨーク近郊の3空港では1日に1000便の飛行機が離発着しているらしい。ストレスの溜まる仕事だ。そんな管制官の一人が、奥さんに家出されて参ってしまう・・・大逆転の一打は、管制官らしい作戦実行だが、あまりにも非現実的でイマイチだ。
36
★★ G.I.ジェーン リドリー・スコット
ヴィゴ・モーテンセン
デミ・ムーア
1997米 米国海兵隊の最も厳しい訓練の場に、女性が一人で乗り込む。部屋は男女別、トイレは男女別ということにさえ、突っかかり、他の男達と同じ境遇にしてくれ、と言う。凄まじい。この凄まじい主人公を演じるのが、デミ・ムーアで、本編中で丸刈りになる。この女優根性も凄まじい。
35
★★ 陰謀のセオリー リチャード・ドナー
メル・ギブソン
ジュリア・ロバーツ
1997米 CIAとかFBIとか、警察ではない捜査機関を持っている米国ならではのストーリーだ。過去を忘れた中年のオジさんは、その昔、諜報機関で働いていたらしい。秘密が漏れることを恐れた体制側は、あの手この手でこのオジさんにいじめを行う。ジュリア・ロバーツがいつものように可愛らしい・・・
34
★★★ 39/刑法第三十九
森田芳光
堤真一
鈴木京香
1999日本 刑法第三十九条とは、「心神喪失者の行為は罰しない。 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。」という内容だ。加害者がこの適用を受けたとき、被害者側の怒りは収まらない。いったい、心神喪失とか耗弱とは誰がどうやって決めるんだ?! という疑問からこの映画はできたのだと思う。興味深い内容だった。
33
★★ ゲット・ア・チャンス マレク・カエニフカ
ポール・ニューマン
リンダ・フィオレンティーノ
2000米 設定はユニークだ。銀行強盗の犯人が、刑務所から出るために病気を装う。その徹底した病人ぶりに何人も騙されてしまうが、収容された病院のひとりの看護婦はそれを見抜く。そこまではいい。この病人をポール・ニューマンが渋く演じる。本当に渋い。犯罪多発国である米国でも、結構いい加減な現金輸送車を運用しているんだぁ、と感じた。
32
花様年華 ウォン・カーウァイ
トニー・レオン
マギー・チャン
2000香港 静止画を使ってみたり、派手なチャイナドレスを着せてみたり、奇妙なアングルで撮影してみたり、とかなり凝った作りの映画だ。主演の二人以外は、ほとんど登場しない。トニー・レオン、マギー・チャンはアパートの隣室に住む共に結婚している男女を演じる。この二人のパートナーがそれぞれ浮気をしているという設定だ。
31
★★★ エバー・アフター アンディ・テナント
ドリュー・バリモア
ダグレイ・スコット
アンジェリカ・ヒューストン
1998米 Cinderella(シンデレラ)は”灰かぶり姫”と訳していたらしい。この映画はよく知られた灰かぶり姫をアレンジしたものだ。魔法など出てこないが、大まかなストーリーは同じである。同じであるので、”安心”して観ることができる。意地悪な継母への罰がユニークであり、最後まで楽しめる。
30
★★ チキン・ハート 清水浩
忌野清志郎
松尾スズキ
池内博之
2002日本 ダメ男達が繰り広げる日常を淡々と描く。これが以外に面白い。忌野清志郎のイイ加減ぶりも良いが、松尾スズキ演じる”ダメダメ”ぶりもイイ。車を盗んでドライブして乗り捨ててしまうイイ加減さを持ちながら、船舶免許を真面目に取得しようとする訳わかんないところもいい。
29
★★ クロスファイア 金子修介
伊藤英明
矢田亜希子
桃井かおり
2000
日本
結構、楽しめる。CGも割りとよく出来ている。宮部みゆき原作の超能力ものである。人間”電子レンジ”の能力を持つ主人公は、念じると人を燃やすことができるという設定だ。よって、爆発シーンや燃えるシーンが多い。これをキレイに映像化している−”ガーディアンズ”の正体がいまひとつわからなかったが、知りたければ原作を読めということかもしれない。
28
梟の城 篠田正浩
中井貴一
鶴田真由
上川隆也
1999日本 伊賀忍者と甲賀忍者。中途半端なCGにがっかりした−時代劇を映画にするのは難しい。みたことないものにリアリティを与えるのは大変な作業だろうと思う。ただ、そのリアリティを感じないと、映画の中に入り込めないのだ。マンガのような、SFのような、時代劇のような・・・中途半端になってしまっている感は否めない。
27
★★ ディーバ ジャン・ジャック・ベネックスフレデリック・アンドレイ
ウィルヘルメニア・ウィギンズ・フェルナンデス
1981仏 二本のカセットテープがこの物語の真ん中にあるという面白い設定だ。一本は知らないうちに手に入れてしまったヤバイもの。もう一本は、故意に作成したちょっとだけヤバイもの。一本目はヤクザに狙われ、殺人を引き起こし、自らの身にも危険をもたらす。二本目は台湾人に狙われるものの、最後にはハッピーエンドをもたらす。奇遇を描いた渋い作品だ。
26
★★ ラストシーン 中田秀夫
ジョニー吉長
麻生久美子
2002日本 展開は面白い。若い頃、いわゆるスターで、我儘し放題だった主人公の晩年を描く。映画の世界から離れていた彼は、死ぬ前にもう一度映画に出ることを決意する。それを若い小道具係りのおねえちゃんが応援する。老人と彼女の心の交流を描く−途中の無理に笑いをとろうとするような演出がちょっと気になったが、全体としてはなかなか良かった。
25
★★ ノーバディーズ・フール ロバート・ベントン
ポール・ニューマン
ブルース・ウィリス
1994米 静かな映画だ。寒々とした雪の田舎の日常があるだけで、あとは何もない。わが道を行く初老の主人公と、田舎町の仲間達。適当に生きている(ように見える)けど、実はそうではない。それぞれにちゃんと生きているってな感じかなぁ。Nobody’s foolとは”誰も馬鹿じゃない”ってことなんだろう。
24
★★ 追跡者 スチュアート・ベアード
トミー・リー・ジョーンズ
ウェズリー・スナイブス
1998米 冒頭のシーンで驚いてしまう。囚人護送用の飛行機の存在と、飛行中にドアが吹き飛んでも道路に緊急着陸してしまうスゴさである。ジェラード警部(トミー・リー・ジョーンズ)という捜査チームのリーダを中心に、ひたすら追いかける。追いかけられている方はひたすら逃げる。最後は、追いかける方と追いかけられる方が肩を組んでいる(?!)
23
★★ ディアボロス/悪魔の扉 テイラー・ハックフォード
キアヌ・リーブス
アル・パチーノ
シャーリーズ・セロン
1997米・独 連戦連勝、無敗の弁護士(キアヌ・リーブス)が”悪魔(アル・パチーノ)”のささやきに惑わされる。魔の手は、家庭生活にも忍び寄り、崩壊への道が用意される。しかしながら、”悪魔”は実は、富と名声を否定する人道家だったりする。ラストはちょっとお茶目などんでん返し。よくあるパターンではある。社会派サイコホラー法廷映画である。
22
★★★ 評決のとき ジョエル・シュマチャー
サミュエル・L・ジャクソン
ケビン・スペイシー
サンドラ・ブロック
1996米 人種差別を下敷きにした裁判モノである。筋とは全く関係ないけれども、黒人に有利に裁判をするためには、黒人の多い地域で裁判をするのだそうだ。また、陪審員制度において、検察側、弁護側ともに拒否権があることを知らなかった。有罪か無罪か・・・個人的制裁(復讐)を是認する社会はおかしいと思うのだが。
21
ファイターズ・ブルース ダニエル・リー
アンディ・ラウ
常盤貴子
2000香港 ストーリーとしては悪くないのだと思う。配役もいい。格闘家が暴力事件を起こして服役し、出所してみると昔の恋人はすでに他界し、その娘が生きていた。娘が生活する孤児院のシスターが常盤貴子だ。この娘と常盤貴子と、格闘家のコミュニケーションが始まる・・・・なかなかうまくはいかない。格闘家はある決心をする。無謀な決心である。
20
★★ 眼下の敵 ディック・パウエル
ロバート・ミッチャム
クルト・ユンゲンス
1957米・独 50年近く前の古い映画である。ただし、全編カラー。第二次大戦中の潜水
艦(独)と、駆逐艦(米)の1対1の戦いを描く。それぞれ、艦長が全権を持
って、指揮をとる。命令に逆らうことなどあり得ない。これが軍隊なのだろ
う。騙し合いの末、勝つのはどちらか・・・”戦争に勝者はいない”という誰か
の言葉を思い出した。
19
★★ トラフィック スティーブン・ソダーバーグ
マイケル・ダグラス
ベニチオ・デル・トロ
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
2000米 舞台はアメリカとメキシコだ。アメリカに需要があり、メキシコは供給できるので、国境を越えて大量の麻薬が流れ込む。M・ダグラス演じるアメリカの麻薬取締組織のボスと、デルトロ演じるメキシコの刑事がイイ味を出している。演技はいい。映像もいい。だけど、話は少々、難しい。
18
★★★ クレイマー、クレイマー ロバート・ベントン
ダスティン・ホフマン
メリル・ストリープ
1979米 クレイマーって、クレイム(Claim:権利を主張する)する人かと思っていたら、Claimerなどという英単語は元々ないらしい。和製英語なのかしらん。原題は、Kramer vs. Kramerで、クレイマーさんとクレイマーさんの戦いってところだろうか−息子の親権を巡って、旦那と奥さんが法廷で戦いを演じる。果たして、その結果は? 
17
★★ トッツィー シドニー・ポラック
ダスティン・ホフマン
ジェシカ・ラング
1982米 いつだかわからないが、昔観たことがある。ただ、例によって、ストーリーは思い出せない。ラストはどうなるんだろう、と期待しながら見続けてしまった。女装したD・ホフマンはいつその正体がバレてしまうのか、どうやってバレてしまうのか、バレた後はどうなるのか−期待を裏切らない展開である。
16
★★★ レインメーカー フランシス・F・コッポラ
マット・デイモン
クレア・デーンズ
1997米 ジョン・グリシャムの法廷ものは面白い。新米弁護士が、大企業(保険会社)が雇ったベテラン弁護団と戦う。どこまで本当かわからないが、訴訟社会と言われる米国を垣間見ることができる。交通事故の被害者は法律事務所の格好のクライアントらしい。ちょっと長いのが玉に瑕だが、楽しめる映画である。
15
★★ ラン・ローラ・ラン トム・ティクヴァ
フランカ・ポテンテ
モーリッツ・ブライプトロイ
1998独 とにかく忙しい映画だ。主人公(♀)は走って走って、人とぶつかり、車とぶつかりながらも走っている。同じシチュエーションからスタートする3つの物語で構成されている。ほんの1秒の差があとに大きな影響を及ぼす。たった20分で人生なんて大きく変わってしまうのだ。怖いと言えば、怖いが、それが楽しいのだろう。
14
★★ Dolls 北野武
西島秀俊
菅野美穂
2002日 意味不明。意味などわからなくてもいいのだ−感じてくれればそれでいいのだ−と北野監督は言っているような気がする。赤を極端に強調した映像はただ美しい。寡黙な登場人物達はただ哀しい。興行的にはヒットするような作品ではない(万人受けはしない)。
13
★★ ウェインズ・ワールド マイク・マイヤーズ
ロブ・ロウ
ロバート・パトリック
1992米 生きること=お金儲けとだけを考えている人(TVプロデューサ)と、=楽しむことだけと考えている人(ローカル芸人)が登場する。わかりやすい対比で、これをベースにしたストーリーもわかりやすいコメディである。大笑いするようなコメディではなく、フフフと笑いを誘うような感じである。
12
★★★  ラッシュ・アワー ブレット・ラトナー
ジャッキー・チェン
クリス・タッカー
1999米 お気楽映画、娯楽映画、・・・なんと表現しても良いが素直に楽しめる。中
国人の俳優にはいかにも中国人らしい風貌の人を使っているところをみる
と、最初からアメリカ人向けに作られたのではないかと思う。全員がカメラを
首からぶらさげた観光バスの客はいわゆる日本人の象徴なのだろう。これ
もまたアメリカ人向けのシーンだ。
11
★★ ほんとうのジャクリー
ヌ・デュ・プレ
アナンダ・タッカー
エミリー・ワトソン
レイチェル・グリフィス
1998英 ジャクリーヌ・デュ・プレという若くして死んでしまった天才チェロリストの生
涯を描いた作品だ。ジャッキーにはヒラリーというお姉さんがいて、幼少期
にはお姉さんの方が音楽家として注目されていた。果てしてどちらの生涯
が幸せだったのか・・・・。CDを買ってみた。上手だということはわかるが、
残念ながらジャッキーならではの上手さはわからない。
10
★★★ ノーマンズ・ランド ダニス・タノヴィッチ
ブランコ・ジュリッチ
レネ・ビトラヤツ 
2001仏・伊他 02年アカデミー賞外国映画賞受賞作だそうだ。ボスニアでの戦争を題材
にして、”戦争”を茶化している。決して、オチャラけのコメディではない。殺
戮のシーンもそれなりに存在する。ただし、底辺に流れているのは、”戦争
なんて、馬鹿馬鹿しい”というような思いである。重いテーマをユーモアを交
えて、うまく作ったものだ。
9
★★ ただいま チャン・ユアン
リウ・リン
リー・ビンビン 
1999中・伊 99年ベネチア国際映画祭最優秀監督賞受賞作だそうだ。中国語の原題
が「過年回家」で、英語で「Seventeen Years」となり、邦題が「ただいま」
である。主人公の女性は、5元というわずかなお金を巡って、運命のいたず
らに翻弄される−17年後、父は母は、何を思い、彼女を迎え入れるのか。
彼女は何を思い、父と母に会うのか−話は暗いが、よく出来た作品だ。
8
シェルタリング・スカイ  ベルナルド・ベルトルッチ
ジョン・マルコビッチ
デブラ・ウィンガー
1990米 高尚な映画である。高尚な映画は小市民にはわかりにくい。途中で居眠り
をして、巻き戻して、また居眠りをして・・・・。舞台は砂漠の国である。な
ぜ、砂漠の国に行ったのかがまずはわからない。男二人と女一人が登場
する。この夫婦と男の関係がこれまたよくわからない。わからないと居眠り
してしまう(^ ^;
7
★★ カラーオブハート  ゲイリー・ロス
トビー・マグワイヤ
ジョアン・アレン
1998米 原題はPleasantville。面白い趣向の映画である。モノクロ映像とカラー映像
をひとつの画面の中でミックスさせている。これがこの映画のテーマと直結
している。カラーで見える人とモノクロで見える人−何が違うのか、途中で
はわからない。カラーになったしまった人が化粧をしてモノクロに変装すると
ころで騙される。
6
★★ ラストゲーム スパイク・リー
デンセル・ワシントン
1998
スパルタ教育によって、息子をバスケットボールの選手にしようとしていた
オヤジが、”はずみ”で牢屋に入ってしまう。6〜7年経ったとき、高校を卒
業しようとする息子のところには、NBAや有名大学からのスカウトが殺到し
ていた。オヤジは息子に何を伝えようとするのか、息子はオヤジの心を理
解できるのか−悪くない。
5
★★★ ノッティングヒルの恋人 ロジャー・ミッチェル
ヒュー・グラント
ジュリア・ロバーツ
1999
お気楽映画である。こういうタイプの映画は観ていて疲れない(居眠りしな
い?!)。映画の中でも、ジュリア・ロバーツは有名な女優という設定であ
り、イギリスの一地方都市であるノッティングヒルが舞台である。それは、
彼女の住むビバリーヒルに対比する。彼女がインタビューを受けるラストシ
ーンがいい。
4
★★ 海峡 森谷司郎
高倉健
吉永小百合
1982日本 NHKの”プロジェクトX”の原型といった感じである。青函トンネル工事に数
十年携わった男の物語である。1日に数十cmしか掘り進められないといっ
た事態の中で、よく諦めらずに成し遂げたものだ。プロジェクトマネージャは
かくあるべしというお手本のような男を高倉健氏が見事に演じている。
3
お受験  滝田洋二郎
矢沢永吉
田中裕子
1999
日本
矢沢永吉氏が普通のお父さんを演じている。普通のお父さんは普通にリス
トラに遭ってしまう。そして、普通に娘のお受験を経験する。ちょっと普通で
ないのは、マラソンランナーであるということだ。ただ、普通にその選手生命
が尽きてしまうのだが、その終わり方がちょっと普通ではない。
2
明日があるさ 岩本仁志
浜田雅功
中村嘉葎雄
2002
日本
吉本興業の芸人はさすがにみな、芸達者である。主役の浜田氏も中村
葎雄氏と対等に渡り合っている。普通の会社員であることに疑問を感じた
主人公は、普通ではない科学者と遭遇し、そのエネルギーをもらう。ちょっ
と羨ましい。元気を出そうぜ、というメッセージは十分に伝わってくる。
1